久しぶりの更新です。
『老子』にこんな言葉があるそうです。
「人が生まれるときは柔らかで弱々しく、死ぬときは堅くてこわばっている。
草や木が生きているあいだは柔らかでしなやかであり、死んだときは、くだけやすくかわいている。
だから、堅くてこわばっているのは死の仲間であり、柔らかで弱々しいのが生の仲間だ」(『記憶の作り方』長田弘 著 より)
人とのつきあいにも、この感覚はあてはまると私は感じています。それが親兄弟でも夫婦でも、他人でも、です。
あなたが、未来のために何かをしようとして真剣に悩みながらがんばっている時、あなたを堅くてこわばった方向へ引っ張るような言葉をかける人とは、距離をおいてつきあったほうがよいと私は思います。そうした言葉を言う側は、あなたに対する心配の感情よりも、常にあなたを広い世界へ行かせまいとするマイナスの意識を持っていることが多いから。
または、その人自身の抱える怖れの反映だから。その人の怖れは、あなたのものではないです。自分のものではない怖れに巻き込まれるのは、時間の無駄というものです。
特に、気持ちが暗くなっている時は、そうしたネガティブな考え方をする人とはかかわらないことです。あったはずの出口がなくなってしまうから。
自分の怖れやネガティブな感情のために、人を狭い世界に閉じこめようとする人は、その癖を自覚した上で止めない限り、自らも見えない檻の中に生きていて、幸せにはなれません。
あなたが自分らしく生きるためには、あなたの心から柔らかさとしなやかさと、そして、自由を奪わない、そんなよき人との関わりが大切なのです。
ところで、ヤマガラが換気扇フードで子育てをしていました。その間、台所には、親鳥の羽ばたきの音やかわいい雛の鳴き声が響いていました。もちろん換気扇は使えなかったのですが、一昨日、ヤマガラたちが巣立ちました。
飛べないと思いこんでいるあなたへ。私が辛いときに書いた詩を送ります。 かっこよすぎるけど(笑)、 たまには、いいか。
「小鳥のように謳え
小鳥のように羽をふるわせ
小鳥のように飛び立ってゆけ
真っ青な空の高みへ」
 by ゆかり