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歴史

ここのところ、80代の方のセラピーが続いた。セラピールームにお越しくださる方の年齢層は、10代~90代にわたる。70代~90代の方々のセラピーでは、いつも独特の感動を覚える。お話してくださる内容が、生きた日本の歴史そのものなのだ。催眠中に語られる内容は、壮大な大河ドラマのようだ。戦争中の暮らし、空襲の様子、戦後の復活の過程が、私の目の前で再現されていく。身を乗り出して聞き入ることもしばしばだ。私の知らなかった生活や匂いや音、戦争の実態が、クライエントの方々の数だけある。素晴らしい経験をさせていただいている。
核家族の多い現代では、おじいちゃんおばあちゃんが経験した昔の話を聞く機会が、子供たちにはなくなっている。残念でならない。

年々涙もろくなっている気がする。NHKの朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」を見ていたのだが、毎日感動して泣いていた。じわぁっと涙が出ちゃってた。
愛犬のノリタマが天使になったときも、私を心配して駆けつけてくれた友達に抱きついて泣いたっけ。あれからしばらくは、何もなくてもなぜか友達に抱きつきたい衝動に駆られて困った。癖になったみたい。ははは~黒ハート
この経験から感じたことがある。悲しくて泣くときは、一人よりもそれを共有してくれる誰かと抱き合って泣いたほうがいい。外国人が抱き合って泣くように。一人で耐えるより、悲しみの重さが軽くなるのだ。
私にとって魅力的な人間とは、高学歴でもお金持ちでも地位・名声のある人でもない。人の苦しみや悲しみを理解でき、同時に人の喜びを共に喜べる人である。人のために涙を流せる感性は、けっして失ってはいけない。

インナーチャイルド

ヒプノセラピーの勉強にしても、ホメオパシーにしても、大きなことにチャレンジするときはいつもそうなのだが、突然に決めて、自分でいうのも何だが、いったん決めたら実行は素早い。だから、その代わり、何も知らない状態での出発になる。私はヒプノセラピーの勉強を始めるまで、「インナーチャイルド」という言葉を知らなかった。最初に聞いたとき、「・・・なにそれ。・・・怪しい言葉」と思った。ほんとに無知だった。
今はインナーチャイルドをクライエントに説明するとき、「置き去りにしてきた子供のころの自分」という言葉を使う。でも、これでもまだわからないよね。

子供のころには、いろんな辛いことがあったと思う。誰にも言えず、ひとりで我慢して抱えて、いつの間にか大人になっていく。それは親のきつい言葉だったり、冷たい態度だったり、学校の先生の言葉だったり、友達に無視されたことだったりする。どれも、子供には悲しいことばかりではないだろうか。そして大人になっても、そのころのことがふっと頭をよぎる。乗り越えたと思っていたのに、忘れたと思っていたのに、何の前触れもなく脳裏に浮かんでは消えたりするのだ。それが、インナーチャイルドからの声なき声である。置き去りにしてきた子供のころの自分からのメッセージなのだ。

このインナーチャイルドに会いに行って手を差し伸べてあげることが、ヒプノセラピーでのインナーチャイルドワークである。大人になったから、してあげられる、言ってあげられることがたくさんあるよね。セラピーをはじめてからわかったのだが、子供のころにいたずらをされた経験のある女性が意外に多い。でも、誰にも言えなかったのだ。そうした深く傷ついた出来事も、インナーチャイルドワークには含まれてくる。
ヒプノセラピーでは、とても大切なセラピーのひとつだ。

今は女性専用のセラピールームなので、男性はご紹介者がいない限り受け付けはしていないが、いつか男性もセラピーできるセラピールームにしたいと思っている。男性にこそ必要なのではないか、と考えさせられる内容のメールをいただく頻度が増えてきている。

 

八ヶ岳とホメオパシー

お彼岸なので、お休みをとって八ヶ岳に戻ってきた。車窓から雄大な八ヶ岳がみえるといつも、「ああ、帰ってきた~」と安心する。どんなに長く東京で暮らしても、私には東京は行く場所であり八ヶ岳は帰る場所なのだ。これは永遠に変わらないだろう。
八ヶ岳はまだまだ白銀の世界だ。膝まである雪靴で庭を歩き、去年亡くなった愛犬のノリタマのお墓に手を合わせてから、野鳥やリスのための餌台にひまわりの種をザザーッと流し入れる。ここに通年暮らしていたころは、春になると、長く厳しい冬を一緒に越冬した動物たちにいとおしさと同士のような感情を覚えたものだ。リスの子育ても間近で見た。なにせ、リスが家の軒先から断熱材を食い破って壁の中に巣を作っていたので・・・。懐かしいなぁ。もしかすると、今もいたりして?
ここに戻ると、ノリタマの双子犬で13才になるタビも元気になる。タビは4年前に肥満細胞腫の手術をしたが、去年その再発と思われるしこりを数箇所見つけた。また秋には心臓の僧帽弁閉鎖不全症と心臓肥大がわかり、先月には膀胱結石が判明した。4年前は私はまだホメオパシーを知らなかったが、現在はRAHの学生なので、それらのすべての病気をホメオパシーでも治療している。しこりは現在はほぼ消滅し、一安心。咳などの心臓の症状も出なくなっている。結石は、2月にレントゲンで撮ってもらったら10個くらい入っていると言われたが、今までに確認できただけで11個の石がスムーズに尿中に排出された。去年アニマルコースを終了していて本当によかった。愛犬を自らの手でケアできることが何よりうれしいのだ。でもこれは、ノリタマの闘病と死からたくさんのことを教えてもらったためでもある。ノリタマ、ありがとね。
膀胱結石といっても何種類かあるけれど、タビのはシュウ酸カルシウム結石だ。
東京にいるときには、散歩の帰り道にさしかかったとたん尻尾をだらんと垂れて牛歩になり、しまいには動かなくなってしまうタビが、八ヶ岳に戻ると、別犬のように帰り道もスタスタと歩く。尻尾も形よく丸まったままだ。タビよ、ほんとに貴方は正直ね。そういえば、野生動物のフンを見つけてここぞとばかり目を輝かせ、すばやく食べていた。ウサギのだったかな。
いろんな病気を持っていても、どんなに寒くても、やっぱり好きな場所にいるのが幸せなのだろう。タビが最期までタビらしく生きられるように、私は精一杯手助けするからね。