前世療法後の内面の変化について、画家の中嶋しいさんがご自分のブログに書いてくださっています。
http://yaplog.jp/shii-nakajima/archive/514
 
前世療法に限らず、ヒプノセラピーを受けた後には、思いのほか速い意識変化や気づきが訪れるようです。いつのまにか○○になっている、という風に、ごく自然な形で変容がなされるのが特徴かもしれません。
  
どの療法もそうですが、ヒプノも、セラピストの数だけセラピーの方法論があります。ひとりひとり、違ったセラピーの方法を展開しているはずです。部分的な共通項はあるにせよ。
 
ところで、ヒプノセラピーが使える領域は広いので、心療内科に通院されている方もお越しになります。ホメオパスにもなった今だからこそ、過去の自分のセラピーについて感じることがあります。重い鬱や何度も自殺を図るような深いトラウマを解消しようとするとき、従来のヒプノセラピストだけの自分は臓器摘出の有無や重い病気で損傷した臓器のことは、セラピーの対象にはしていませんでした。ですが、今になってみると、そうした身体のトラウマから来ているとしか考えられない鬱状態も確かにあったのです。臓器そのものや臓器のトラウマに目を向ける、という視点は、ホメオパスになって得られたものです。
 
数年前まだ私がホメオパシーを勉強していない頃、何十年にも渡る重い鬱の方が見えたことがありました。もちろん、薬を山のように摂られており、同時に過去に臓器の重い損傷もありました。そのときに、この視点があったのなら、そこで臓器に対するレメディが出せていたなら、と今でも悔やまれます。
 
トラウマ解消のセラピーとして、ヒプノが強力な方法であるという認識に変わりはありません。ただ、最近の傾向として、非常に複雑なトラウマを抱えた方や心療内科に長年通った末に見えるクライアント様が続いているため、自分の中で、ヒプノセラピーの方法論そのものを更に変化させていかなければいけない時期に来ているのを感じずにはいられません。従来の方法では、パワーが足りないと感じるのです。

 
長年に及ぶ心の深いトラウマの解消だけに限っていうなら、私はホメオパスでもありますが、ホメオパシー単独よりもヒプノセラピー単独の方がスピードも深さも勝ります。これはあくまでも現在の感触だとお断りしておきますが。ホメオパシーとヒプノセラピーを併用するには、留意すべき点があることも、だんだんわかってきました。相性のいい療法ですが、配慮が要るのです。臓器摘出など身体的なトラウマがある場合や、今世だけでなく前世からの心身のトラウマが幾重にも絡み合っていると想定される場合は、特にです。
(こんな風に感じるのは、ホメオパスとしてよりもヒプノセラピストとしてのキャリアが断然長いせいかもしれません。もし、逆のキャリアだったならば、別の感覚を得ていたかもしれませんね)

人は、本当に辛いときには、人の力が要るのです。
だから、セラピストはパワフルに自分の全能力を使ってヒプノを進化させていかなければいけないでしょう。セラピスト自身の問題もすべて解決されていなければなりません。でないと、クライアント様に引きずられますし、何よりも、深いトラウマのあるクライアント様は、目の前のセラピストに自分を任せられるかどうかを、瞬時に感じるものなのです。
 
どんな療法も、進化していきます。私のヒプノセラピーの方法論も、ここに来て大きく進化させていく時なのだと感じています。幸い、クライアント様のおかげで、それも出来つつあります。方法を創造し構築していく作業は先人たちの知恵も紐ときながらのことなので苦しいですが、好きですし、楽しいです。セラピー中は右脳優位になりますが、この過程では、左脳を専ら使います。
意外でしょ?