11月から3日間に渡って参加してきた傾聴ボランティア養成講座(社会福祉法人 南牧村社会福祉協議会主催)が、今日終わりました。講師は、NPO法人ホールファミリーケア協会理事長の鈴木絹英先生です。
超高齢化社会を見据え、施設入居や独居の高齢者や認知症の方と、傾聴という行為を通して関わっていくための基礎を学ぶことができました。
実習で、私は特別養護老人ホームに伺い、傾聴ボランティアとして認知症のお年寄りの方のお話を聴いて参りました。そして、その方の人生に寄り添い、お話を聴かせて頂くことがどんなにすばらしいことなのかを実感してきました。お年寄りは、私たちの大先輩です。深い人生経験や私たちが体験できなかった楽しい思い出もお持ちです。その一端に、見ず知らずの者が傾聴活動を通して触れることは、傾聴する側の人生の幅を大きく広げてくれることでもあると、よくわかりました。
長野県は県の事業としてこの傾聴ボランティア育成講座に力を入れているそうです。日本一元気で長生きな県民性は、こうした地道な努力によるものも大きいのではないかと感じました。傾聴してさしあげることで、認知症の進行が遅れるそうです。すごいことではありませんか! 認知症の方が生き生きとした表情に変わっていったり、できることが自然と増えたり、傾聴ボランティアが来るのを心待ちにしてくれたり・・・・・こうしたことは全部、生き甲斐につながっていくものだと思います。ケミカルな薬の投与では不可能なことが、人との関わり合いによって可能になるのです。
すばらしいなあ。
私は南牧村に住んでいながら、これまでほとんど村の方との接点がないままに過ごしてきました。ですので、村の方々ばかりが集まる講座にひとりで参加するのは、正直いって結構勇気がいりましたが、今日講座を終えてみて、本当に行って良かったと思っています。知り合った方は、気さくにオープンに新参者の私を受け入れてくださいました。こちらでも、笑って、しゃべって、おまけに瑞々しく甘い白菜やキャベツをたくさん頂き、それからお昼にみなさんが持参された自家製お漬け物や煮物まで図々しくお土産に頂戴し、食いしん坊の私にはとっても嬉しい思い出ができました(笑)。
この講座での新しい出会いにも感謝です。
ヒプノセラピストとしてではなく、今後は傾聴ボランティアとしても、できる範囲で活動していく予定です。社協さんにボランティア登録したしね!