7月6日付けの信濃毎日新聞ウェブ版からです。
福島県在住、および放射能による「汚染状況重点調査地域」在住で、中学生以下のお子さまをお持ちの方むけの情報です。
以下に転載します。
福島の家族などへの県有2施設提供 予約殺到、昨年度の2倍超 07月06日(金)
東京電力福島第1原発事故の影響が残る福島県などの中学生以下の子どもがいる家族を対象に長野県が夏休みの間、県有施設を無料で提供する事業の宿泊予約が殺到している。県が受け付けを始めた今月2日から5日までの4日間の予約状況は、既に昨年夏の利用実績の2倍余の43件。新聞報道などで福島県民に広く情報が提供できたためとみられる。
長野県は今月21日~8月26日、県職員センター(長野市)と県総合教育センター(塩尻市)の2カ所を1家族につき4泊5日まで提供(食費は自己負担)。昨年度もほぼ同じ期間、同じ場所を提供。昨年度は利用者を福島県だけにしていたが、本年度は、同県内の他、国が放射能汚染の恐れがあるとして除染している「汚染状況重点調査地域」に指定されている茨城、千葉など7県63市町村にも対象を拡大している。
長野県危機管理防災課によると、5日現在の予約は、県職員センターは29世帯130人(うち子ども69人)、県総合教育センターが14世帯61人(同32人)の延べ43世帯、191人。居住地別では福島県42世帯、千葉県1世帯で、連泊が目立つ。昨年度の利用は21世帯71人だった。
市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」(福島市)の吉野裕之世話人(46)は、予約が増えている背景に「福島では、避難したくてもできない家庭や、子どもが外で遊べない状況が続いている」と説明。子どもたちが取り込んだ放射性セシウムの体外排出を促すためにも放射能の影響の低い地域で過ごすことは重要―とした上で「施設が無料となるのはありがたい」と話す。
期間中、既に利用できない日も出始めており、長野県は早めの予約を呼び掛けている。問い合わせと申し込みは県危機管理防災課(電話026・235・7407、平日の午前9時~午後5時)
信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/news/20120706/KT120705FTI090022000.php