昨日、佐久市にある鼻顔稲荷神社に行ってきました。鼻顔は、はなずらと読みます。佐久市にはちょくちょく行くのですが、神社には行ったことがありませんでした。佐久市HPによると、日本五大稲荷のひとつに数えられるそうですよ。京都の伏見稲荷の御分霊を祀ると伝えられています。

赤い鳥居をくぐり抜けていきます。

 

赤い鳥居の先に本殿が見えます。

 

真正面から見た本殿。

 

見下ろすと街並みが。

 

 

本殿の中。

 

境内のお稲荷様はかわいらしいです。

 

京都伏見稲荷はいつも混んでいますが、この鼻顔稲荷神社はほとんどひと気がありませんでした。それでも、参道を進むにつれて、なんとなく楽しい気持ちになってきたのはふしぎでした。境内はあまり手を加えられておらず、自然のまま素朴な雰囲気です。もちろんお土産屋さんなど商業的なものは何もなく、午後3時前に着いたのにも関わらず、お守りなどを分けていただく授与品所も閉まっていて、がらんとしていました。
なのに、「境内で何かが遊んでいる」感じがするのです。ふふふっと、笑いがこみあげてきました。

私は小さい頃、お稲荷様のちいさな祠の前でよく遊んでいました。東北のすごいド田舎で幼少時代の一時期を過ごしたので、遊び場といえば、祠のある細い土の道か、祠の前にある川か、祠の後ろにある山、のどれかでした。雨の日以外は暗くなるまでひとりでずっと外にいるという、ネクラのアウトドア派でした(笑)。

お稲荷様は火の神様ですね。だから火のような赤い鳥居がずらっと並んだ参道になっています。川には水神様が、山には山神様がいます。たぶん、小さい頃は、本能的にそんな神様が身近にいるのを感じていたのだと思います。だから、ひとりでも寂しくなかったし、孤独でもありませんでした。神様たちの庭にいること自体が、ただ楽しかったし、そこが自然と足の向く場所でした。

鼻顔稲荷神社は、そんな小さい頃の感覚が、ふっと呼び覚まされた場所でした。
私が感じた、「何かが遊んでいる」感覚。
この何かは、暗い霊ではないですので、ご安心を。無邪気で気のいい自然霊のような、明るいものです。
いつかお参りする機会があったら、ぜひ感じてみてくださいね。

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